国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストにて、

知能機械工学科有志チームが総合優勝をはじめ三冠達成



2004年10月29日・30日、岐阜県各務原市 テクノプラザにて行われたIVRC2004岐阜本大会において、本学科の橋本悠希君を中心としたチーム『地球人(ちきゅうびと)』の作品『Conspiratio』が総合優勝という素晴らしい結果を残しました。



国際学生バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)について

IVRCは、1993年よりIVRC実行委員会(日本バーチャルリアリティ学会、岐阜県、各務原市)が開催している、バーチャルリアリティを始めとした、CG・インタラクティブ技術を用いた学生企画作品のコンテストです。 コンテストは、企画書審査・プレゼンテーション審査・東京予選大会(日本科学未来館)・岐阜本大会(テクノプラザ)からなっており、研究者やアーティストから構成される審査委員会により、新規性・実現可能性・技術性が評価されます。

IVRCの特徴的なところは、学生自らが企画した作品を企画書にまとめ、さらに審査員の前でプレゼンテーションすることにより製作費を勝ち取り、それを基に体験可能な実機を作るというところです。 工学的な知識もさることながら、プログラミング能力やセンスが必要とされる、日本の最も厳しい学生コンテストの一つであるといえます。

岐阜本大会について

2004年10月29日・30日、岐阜県各務原市にあるテクノプラザにおいて、IVRCの最終審査である岐阜本大会が開催されました。
この大会には『Conspiratio』をはじめとした、2004年8月31日にお台場 日本科学未来館で行われた東京予選大会を通過した4作品と、フランスLaval市で行われる欧州最大のVRイベント“Laval Virtual”の学生コンテストからの招待作品 1作品が出場し、一般公開展示を行いました。 審査は、RFIDタグを用いた一般来場者による人気投票と、審査員による技術的評価を合わせて行われ、29日の展示後に表彰式が執り行われました。

本学科有志の学生作品について

今年の4月から、4年生の橋本悠希君を中心に『地球人』というチームを組み、このコンテストに積極的に臨んできました。 彼らが出展した『Conspiratio』という作品は、ラテン語で“息の共有”という意味を持ち、身近な“吸う”という感覚を呈示することを目的としています。 市販のストローを用いた、わかりやすいデザインになっていて、スクリーン上の食べ物を吸い上げると、それに応じた音や振動が唇と手に伝わります。

Conspiratioを体験している様子
Cospiratio全体像



岐阜本大会では、東京予選大会同様、その完成度とユニークな感覚が評価され、見事 総合優勝に輝きました。
チーム 地球人には優勝旗と、副賞として2005年7月31日〜8月4日に米国ロスアンゼルスにおいて開催される世界最大のCG・インタラクティブ技術の学会 SIGGRAPH2005の投稿サポート費・研修費の50万円が贈られます。
また、ラバルバーチャル賞も同時受賞しており、『Conspiratio』は2005年4月20日〜25日に仏国で行われるLaval Virtualでの招待展示が決まっています。その他、ゲスト審査員の明和電機代表取締役社長 土佐信道氏より「明和電機社長賞」もいただき、チーム 地球人の『Conspiratio』は見事三冠達成となりました。

橋本君はこの結果を受け、「総合優勝、ラバルバーチャル賞、その上明和電機社長賞まで頂くことができて、まさに感無量です。この作品を通して、吸い込むことの楽しさを皆さんに体験していただくことができたと思います。今後、さらに作品を精錬させ、Laval VirtualやSIGGRAPHで良い結果が得られるよう努力していきたいと思います。」と語っています。

IVRC 舘実行委員長から表彰状を受け取る橋本君
優勝旗を囲むConspiratioの面々と舘実行委員長


リーダー:知能機械工学科 橋本悠希
メンバー:知能機械工学科 大瀧順一郎, 小島稔, 永谷直久, 古川正紘, 三谷知晴, 山本暁夫, 知能機械工学専攻 宮島悟
関連Web:IVRC公式Web
手作りバーチャルリアリティコンテストいよいよ決着!IVRC2004 岐阜本大会ロングレポート
東京予選大会 直前スペシャル!学生によるバーチャルリアリティ作品コンテスト「IVRC 2004」って何だ!?
学生によるバーチャルリアリティ作品コンテスト「IVRC 2004」嵐の東京予選大会 完全レポート!